VTEC CU 詳細インプレッション
ずっと詳細インプレッションを書くのをサボっていました。(^^ゞ
今更という感もありますが。(^^;
※第一印象そのままのところは、当時のままの文章にしてあります。
※新たに追加したインプレッションは赤字で書いています。
1.常時2バルブでは街乗りが非常に楽に感じます。各ギアで10000rpmまで回してみましたが、通常の4バルブ域でも2バルブでまったく問題無いというか、街乗りには持て余すパワーが出ています。
その上、4バルブに切り替わらないため街乗りでの常用回転域ではスムーズな回転が維持され、2バルブと4バルブを行ったり来たりするギクシャク感が無くなり非常に乗りやすくなりました。
当然、高いギアを維持した運転ができるので燃費もよくなりました。
個人々々の乗り方にも左右されますが、街乗りのみでリッター1.5kmくらい延びました。
ただし、10000rpm付近までいくとちょっとエンジン音が辛そうになるので、それ以上は壊しそうな感じも受け、気分的に回せませんでした。(^^;
また、高速道路での使い勝手も非常にイイ!
私のはSpec3ですが、6速 約6300rpm(2バルブ)で100km/hです。
そこからの追い越しでも2バルブのままで全くストレスなく加速するので非常に楽ですね。ちなみに、140km/hで9000rpmですから、苦しくなる10000rpmまで使う必要もほとんどなく快適に流せます!(^。^)
2.常時4バルブにおいては、現状アイドリングで不安定(激しくノッキングが出てしまうので事実上使用不可)になってしまうので、高速道路や峠などの信号の無い状態で走行中に切り替えて使用することになります。
街中走行でのテストとしてスロットルを4000rpmで一定にした状態で4バルブモードに切り替え、そのまま加速せずに今度は2バルブに戻す。次にこれを5000rpmで同じようにやってみました。
結果、4000rpm時は4バルブにした瞬間にほんの少しだけですがトルクの落ち込みによるショックを感じました。
5000rpm時ではそのショックが少しだけやわらぐ感じです。
この結果から当然といえば当然ですが、やはり低回転域ほど2バルブの方がトルクが出ており、その恩恵があることがはっきりしました。
そして最後に、4000rpmで一定にした状態で4バルブモードに切り替え、今度はちょっと乱暴ぎみに加速動作をしてみました。
はっきり言って、上で常時2バルブの時もまったく問題ない十分なパワーが出ていると書きましたが、実はこっちの常時4バルブもほとんど同じように感じましたね。
同じというのはパワーの出方とか感じという意味ではなく、アイドリングを除けば4バルブだけでも下から上までキレイに回るので扱いづらさを感じないという意味です。
つまりこちらでも、エンジンの素性の良さが現れたということですね。
これについて、峠などの低速コーナーが多いワインディングでのフィーリングもすごく良かったです。
プロ並みのものすごくテクのある人ならどんなワインディングでも回転を2バルブ域に落とさないほどハイスピードで走らせる事が出来るのかも知れませんが、ちょっとだけバイクをハイペースで走らせる事のできる人はよく感じることだと思うのが、ノーマルVTEC状態では進入で減速すると2バルブ域まで落ち込み、立ち上がり早めでスロットルONすると、まだバイクが寝ている状態で突然4バルブ域に入ってしまい、それまでのやんわりとした加速から猛然と加速し始め、危うくセンターラインをわりそうになりイヤな汗が出る事もあるのではないでしょうか?(^^;
そんな時、このVTEC CUで常時4バルブにすることですごくスムーズにライディングできます。
ただし、弱点もありました。
ホントに極低速まで落とさざるを得ない10RとかのヘアピンやV字コーナーなどは、どうしても4000rpm以下まで落ちてしまいます。そうすると、そこからの加速は4バルブではかなり辛く感じました。
さらにヒルクライムでは、4000rpmでも辛いです。登りという条件下では5000rpmが下限だと思います。登りの10Rヘアピンなどといった状況で4000rpmから加速しようとした場合には4バルブではまったくもって辛い!加速しないわけではないですが、明らかに2バルブの方がいいです。しかも音もノッキング寸前で壊れそうです。(^^;
まぁこれは、PGMのマッピングが想定されていないので仕方ないですね。(^^;
逆に、こういった峠では常時2バルブの方がいいのかもしれません。常時2バルブでシフトポイントを9000rpmにして試してみましたが、多少シフトが忙しくなりますがこの方がストレスは感じませんでした。
結論、峠ではコースによって常時2バルブ、常時4バルブを選んだ方がいい。もしくはかなり危険ですが、基本常時4バルブで極低速コーナーの手前で2バルブにスイッチする。。。かなり大変。(^^;
以上が、街乗り〜高速〜峠でのインプレッションです。
オマケとして、下に3つの音声ファイルをリンクしておきました。
※マフラーがモリワキ フルチタン ANOになっていますので、ノーマルではもう少し違った乗り味、印象、音になると思います。
A ノーマルVTECでのゼロ発進加速。加速していく途中でギアチェンジとは違うエキゾーストノートの変化が聞き取れます。
A ノーマルVTEC
B 常時2バルブ状態でのゼロ発進加速。加速中のエキゾーストノートがVTECと違ってそのまま伸びていきます。
B 常時2バルブ
C 2バルブで5000rpm一定状態での4バルブへの切り替えによる音の変化です。
2バルブ発進〜5000rpm一定→4バルブ→2バルブ→4バルブ→減速2バルブとやっています。
C 2バルブ ⇔ 4バルブ
※PCの音環境によっては音の変化が解り辛い場合もあるようですが、まあオマケとして許してください。それよりは、実際に自分で付けてみて体感する方がずっとはっきり楽しく感じますし、付けて損は無い物だと思いますので。